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「事故」と聞くと、真っ先に交通事故を思い浮かべます。ところが、家庭内事故のほうが交通事故の死者数を上回っているのです。よく「行ってらっしゃい!」「クルマに気をつけてねー」と声をかけますが、先に述べたように死亡事故は家の外よりも家の中での方が増えているのです。いったい安全で安心であるはずの家の中にはどんな事故が潜んでいるのでしょうか。事故は死亡事故だけでなくケガも事故の扱いになります。強風で玄関ドアが急に締まって手の指や腕が挟まれ骨折、ガラスが割れて切り傷を負う、階段から転げ落ちる転落事故や浴槽での溺死、その中でも子供の転落事故が増えているそうです。その背景には家のデザイン、意匠を重要視した階段廻りや吹き抜け、高所タワーマンションのベランダなど家の造り方の変化で高所平気症になりやすい幼い子どもの過信により大けがに繋がりかねません。とくにハイハイを始める1歳児から9歳児までの子どもの死亡原因はすべて「不慮の事故」で済まされるケースが最も多く、また、死亡にいたらないまでも障害を強いられる事故は日常生活の中で多発しています。事故は全く予測できない出来事ですが、その要因の一つに家のデザイン性を優先した生活様式にも原因があります。これは設計者が業務上の過失になりかねないことでもあります。ですから乳幼児やお年寄りも含め、家庭内での事故を想定しておきその予防策をデザインにすることが大切です。